国産車で最も安全な車はどの車種?

国産車でもっとも安全な車はどの車種?
〜 JNCAPが毎年出しているファイブスター賞を見る 〜

安全な車を決定するJNCAP

引用:衝突安全性能評価詳細版2017年版より

車の安全性については各社とも独自のテストを行い、それをフィードバックして新型車種の設計を行っているので、新車であるほど安全性能が高まっています。

しかし、どういった基準で各社がテストを行っているのかは極秘扱いになっているため、どの車種がどのように安全なのかは、消費者は各社のカタログデータを参考にするしかありません。

そこで各社から販売されている車種すべての安全性能を同一基準で測り、その同一基準において高い安全性能を持つ車の認定を行う機関として生まれたのが、独立行政法人自動車事故対策機構(JNCAP)です。

安全性能は乗員保護性能評価と歩行者保護性能評価の両面でテストが行われ、総合評価点によって☆の数1〜5までで表されます。

平成24年度で最高の☆5つ、ファイブスター賞を受賞した車種は以下のようになっています。

JNCAP安全総合評価ファイブスター受賞車種

車種名 新安全性能総合評価
インプレッサ 2.0i-L EyeSight / XV 199.7点
クラウン ハイブリッド アスリートS / クラウン ロイヤル 189.7点
レガシィ アウトバック 188.8点
アクセラ HYBRID-S 185.1点
アウトランダー 24G Safety Package 184.6点
アウトランダー PHEV G Navi Package 184.6点
ティアナ XL 184.4点
CX-5 XD 184.3点
レヴォーグ 1.6GT-S EyeSight / WRX 183.8点
プリウス S / プリウス PHV 183.6点
アテンザ XD 183.2点
レガシィ 2.5i Sパッケージ 182.9点

ひとまず2017年6月時点で上位12位までを抜粋してみましたが、スバル車が4車種ランクインしており、1位もスバルのインプレッサです。

スバルは安全性の高さをメーカーイメージとして推しておりますが、試験結果的にもやはり安全性の高い車種は多いようです。

しかしトヨタや三菱、日産、マツダの車種もランクインしておりますし、点数的にもそれほど開きがあるわけでもないので、メーカー毎というよりも車種毎に安全性に差があるといえそうです。

点数は試験を行った車種毎に常に更新されていきますので、公式サイト(自動車アセスメント検索)で最新の情報を確認しておくとよいでしょう。

安全な車を選ぶ激しいテスト

引用:JNCAP 自動車アセスメント:マツダCX-3:オフセット前面衝突試験動画のキャプチャ

安全性評価は主に衝突テストによって行われます。

全面や側面に加えて、全面の一部を衝突させるオフセット全面衝突試験、さらに後面から衝突させて頸部を保護する試験があります。

これら一定のクラッシュテストを行って、車内に乗せているダミーにどれくらいの損傷があるかを調査、その損傷具合によって評価点が決まります。

評価点の算出方法は複雑ですが、簡単に言うとそれぞれ衝突テストで満点を獲得した場合、頭、首、胸、下肢のいずれの部位も重大な損傷を受ける危険性が極めて低い、という結果になります。

重大な事故の想定では、生命までは危険が及ばないような安全設計が取られていましたが、事故によって両足を切断するなど社会復帰が難しいケースが多々見られたため、現在の衝突テストでは下肢の保護も重要なポイントになっています。

この衝突テストは国によって衝突テストの方法や評価が異なってきます。アメリカでは「高速道路安全走行のための保険機構(IIHS)」のテスト結果、ヨーロッパでは「ユーロNCAP」の審査結果が有名です。

これらの機構では輸入車である日本車も対象となって試験されており、日本とはまた違った結果になっていることがあります。

中国ブランドの車が、衝突テストで最低と評価(全面衝突の単純なテストだけで前部が完全に潰れる状態)されたことは有名な話ですが、ある程度の安全基準をクリアしていると、テストする機関によって若干評価は分かれます。

これら機構の選んだ車はベストには違いありませんが、本当の安全性能は自分の運転であることを忘れないようにしましょう!

車の安全性を高める安全装置一覧

引用:JNCAP インプレッサ2:被害軽減ブレーキ試験 CCRs40km/h 動画のキャプチャ

現在の車には安全性を高めるため、さまざまな装置が搭載されています。

特に最近の傾向として、ぶつかってからの安全ではなく、ぶつかる前に車を自動的に停車させるような「予防安全」が重視されています。

下表で車に搭載されている安全装置一覧をまとめています。

緊急自動ブレーキ

安全装置名 内容
赤外線レーザー方式 赤外線を車体前方に飛ばしその反射を利用して作動する。赤外線はあまり遠くに飛ばすと精度が悪くなるので、作動速度は時速30km以下が多い。低価格で搭載できるので、主に軽自動車やコンパクトカーに普及している
ミリ波レーダー方式 レーダー波を車体前方に飛ばし、その反射を利用して作動する。赤外線レーダーよりも遠方まで検知できるため、時速60km程度まで対応可能。普通車や高級車などにも搭載される。
カメラ方式 スバルのアイサイトが有名ですが、レーダーではなくカメラで対象物を検知し作動します。カメラですのでレーダーでは反射しにくい歩行者などでも検知可能。
複合方式 上記レーダー方式やカメラ方式の両方を搭載した複合方式を搭載する車種もでてきました。レーダーとカメラの良いところを兼ね備えているので、車や歩行者の検知だけでなく、車線逸脱警報なども可能になります。

緊急自動ブレーキは予防安全で最も重要視されているもので、現に事故率は減少傾向にあります。そのため、自動ブレーキ搭載車は自動車保険が安くなることもあります。

私自身、緊急自動ブレーキで助けられた経験もありますので、これから車の購入を検討される方はぜひ自動ブレーキが搭載された車種を選ぶことをおすすめします。

走行安全装置

安全装置名 内容
ABS ABSはアンチロックブレーキシステムといい、急ブレーキをしてタイヤが止まる(ロック)することを防ぎます。タイヤがロックすると車体は滑り続けるので、それを未然に防ぐことで事故を防ぎます。
横滑り防止装置 カーブを曲がるときにタイヤのグリップが遠心力に負けると横滑りして危険なことがあります。この装置は、4輪のタイヤを電子制御によって独立させて回転数を調整することによって横滑りやスピンするのを防ぎます。

乗員保護装置

安全装置名 内容
エアバッグ エアバッグは事故で衝撃を受けた際、瞬時にエアバッグにガスが充填されクッションのようになり、乗員を守ります。現在のほとんどの車種にはエアバックが搭載されています。車種によって運転席と助手席だけ、後部座席まで、カーテンエアバックの有無などが違うため、事前に確認が必要です。
衝突安全ボディ 現在の車の構造は昔の車よりも軽量になっているものの、乗員を守るため衝突安全ボディを採用し安全性は向上しています。これは衝突した際の衝撃を衝撃を受けた部分だけではなくボディ全体に波及させることで衝撃を吸収し、なおかつ乗員の空間はきちんと守られる構造をしています。昔の車の方が頑丈そうに見えることもありますが、実際は今の車の方が格段に安全です。

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