写真 | 概要 | 詳細 | |
---|---|---|---|
メーカー | スズキ | ||
車名 | バレーノ | ||
JC08モード燃費 | 19.6〜24.6km/L | ||
エコカー減税 | 0~25%減税 | ||
< 主要スペック > | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 |
3996mm | 1745mm | 1470mm | 5人 |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 総排気量 |
1975mm | 1440mm | 1175mm | 1000〜1200cc |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
141.4〜172.8万円 | 79.0〜145.8万円 |
目次
バレーノは、国内だけでなく海外でも積極的に販売を行うスズキの世界戦略車として開発された、2BOXハッチバックカーです。
スズキの海外生産拠点であるインドですでに製造販売されていますが、その完成車両を日本へ逆輸入して国内販売するという方式が取られています。
スズキには同じく世界戦略車のスイフトがあり、好調な販売成績を上げていますが、バレーノはスイフトより一回り大きく、国内では3ナンバークラス、ヨーロッパではBMWの1シリーズやメルセデス・ベンツのAクラスなどと同じBセグメントに属します。
国内メーカーでは、マツダやホンダがドイツメーカーのように統一デザインを投入してブランド・アイデンティティを確立しようとしていますが、スズキはむしろ逆の方向性で、スイフトやコンパクトSUVのイグニスが持つ直線的なデザインと違ってバレーノは曲線を多用したエクステリアを採用しています。
デザインコンセプトはリキッドフローと呼ばれる流動的な形状で、ルーフはリアに向かって流麗なラインを描き、ボンネットとフロントフェンダーには盛り上がりを作ってグラマラスなイメージを与えています。
スズキの車種といえばベルトラインから下の塊感を強調した車種が多いのですが、バレーノにはそれもありません。
インテリアにもリキッドフローのデザインが取り入れられています。ダッシュボードからインパネ回り、センタークラスターまで中央に向かって流れるような曲線でデザインされており、エアコンのアウトレットや操作パネルまで曲線が使われています。
上質感は十分にありますが、ドイツ車のインテリアデザインは水平基調が多いだけに、このデザインもまた特異性があるといえます。
走行性能で注目したいのがアダプティブクルーズコントロールです。これはバレーノに搭載されている予防安全装置、レーダーブレーキサポートUのミリ波レーダーの多機能性を利用したシステムで、自動的に前車との車間距離を適切に保つことができる装置です。
先行車がいない状況では設定した速度を保ち、先行車がいる場合はその車速に合わせて加減速を行い、追従走行をします。高速道路を走る時など、ドライバーの負担を確実に減らしてくれるシステムといえます。
グレードは直列4気筒1.2LのDOHCエンジンK12C型を搭載したXGと、直列3気筒に直噴ジェットとターボチャージャーを装着したエンジンK10C型搭載のXTがあります(XTは2016年6月発売)。
K12C型は1気筒当たりに2本のインジェクター(燃料噴射装置)を設けました。噴射する燃料を微細化して燃焼効率を上げ、同時に排気と吸気の間にEGRクーラーを備えて燃焼温度を下げ、燃費効率を高めつつ低速時に発生するノッキング現象を抑制します。
この機能により、3ナンバークラスの車種ではトップラスの燃費となるJC08モード24.6km/Lを達成しました。
K10C型は最近のヨーロッパ車に見られるダウンサイジングモデルで、排気量はわずか1.0Lですが低回転から効き出すターボチャージャーによって1.6Lエンジン並の高出力と高トルクを発揮します。
Bセグメントの大きさでは小さいエンジンと思われがちですが、XTは新型プラットフォームの設計であるため、車両重量は950kgに抑えられています。
このトータルパッケージによりJC08モードは20.0km/Lを達成しました。軽い車体に小さいエンジンを載せて効率よく走る車は、もっとも現代的な車といえます。
ちなみにルノーのルーテシアにはZENという排気量900ccのモデルもあります。
スズキのバレーノはインド国内での販売を目的に開発、インドで生産している2BOXハッチバックタイプです。
日本では逆輸入の形で販売しており、一応、コンパクトカーのジャンルに入るものの、ボディサイズは日本の規格や欧州セグメントを考慮していないため、全幅は約1.74mで3ナンバークラスとなります。
コンパクトカーは5ナンバーサイズの維持と車内空間の確保を目的として、車高が高くなる傾向にあります。
バレーノはジャンルやセグメントにこだわらない比較的自由な設計思想を持っており、全幅を広くして車高を下げたスポーティなフォルムを作り出しました。
コンパクトカーとしての装備は必要十分です。ニッチな車種ではありますが、コストパフォーマンスと個性の両方を求めるユーザーには最適の1台です。
グレードはXSとXTの2種類で新車販売価格はそれぞれ約154.4万円と172.8万円です。
この価格は軽自動車のスーパーハイトワゴンとほぼ同じ、Bセグメントのコンパクトカーよりも安く、バレーノの魅力のひとつとなっています。
低価格だからといって質感まで下がっているわけではありません。
エクステリアは両サイドバンパー下からフェンダー、サイドミラーからリアエンドまで伸びているキャラクターラインがグラマラスな造形を作り出してスポーティなイメージを強調、流れるようなラインに合わせてインテリアデザインを統一し、きちんとバレーノの個性を作り出しています。
車幅が広い分、一般的なコンパクトカーよりもユーティリティ性で優位に立っています。
後部席を使用した状態でもラゲッジルームは320Lを確保、9.5インチバッグを横積みできます。
ラゲッジルーム床下にあるラゲッジボードは移動可能で、後部席の背もたれを前倒させた時に上段へセットするとほぼフラットな空間が生まれます。毎日の生活の中で使い勝手の良さを実感できるユーティリティ性です。
車両重量はターボを搭載したXTでも950kgしかありません。スズキ最新モデルは軽量高剛性化で燃費効率と走行性能を高めており、その技術がバレーノにも採用されています。
その代表例がプラットフォームのHEARTECTです。屈曲した骨格を最短距離でつなぎ、サスペンション部分も骨格部分の一部として利用するなど革新的なプラットフォームで、軽量化だけでなく走行性能や空力性能を高めることにも役立っています。
予防安全装置はミリ波レーダーで前方を検知するレーダーブレーキサポートUを両グレードに標準装備しています。
衝突被害軽減ブレーキや先行車との距離を自動的に調整するアダプティブクルーズコントロールといった機能はついているものの、国産車の最新予防安全装置に比べると機能数が少なく、この点だけがバレーノのウィークポイントとなっています。
バレーノは2016年より国内販売を行っているので中古車市場に流通している車種はすべて現行モデルです。
販売価格はネームバリューが低いということもあってやや安値傾向となっており、2016年式走行距離3万km前後のXGは70〜80万円が相場です。
ただし流通している車数が少ないため、好みのグレードやボディカラーを見つけるのが困難というデメリットがあります。
新車購入を検討しているユーザーは登録済未使用車も選択肢に入れることをおすすめします。
新車時にはついていないオプションや車検残があるため、販売価格が同程度でも乗り出し価格(総支払額)が安くなります。本革シートにナビがついた登録済未使用車は145〜155万円の範囲内で購入できます。
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